2024年度活動計画
2024年 南町田教会活動計画 牧師 黄昌性
主題 キリストに似る人Christ-likeness
「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。」創世記1:26
「あなたがたは聖なる者となれ。わたしは聖なる者だからである」と書いてあるからです。ペトロの手紙一 1:16
牧会方針
キリストに似る教会
「わたしがキリストにならう者であるように、あなたがたもわたしにならう者になりなさい。」
コリントの信徒への手紙一11:1
能登半島地震や、また未だに新型コロナウイルス感染症で多くの人々が苦しみ、不安の中にあるこの時に、2024年度は「キリストに似る人」を主題とする。神は真実なお方であり、「神は耐えられない試練を人には与えない。」そして、試練と同時に、逃れの道を備えてくださるお方である。神の御言葉を真心をもって信じ、試練を人々と共に乗り越え、逃れの道を共に備えるように、キリストに倣う教会を目指す。
2024年度「コロナウイルス感染症2019」神に対面礼拝、Social distanced worship(社会的距離をとりながらの対面礼拝)とオンライン礼拝をささげる。
教会活動目的
The Model - Becoming More Like Christ”
私たちをキリストに似た者にする事は神の働きであり、神はそれを完成させて下さるのです
(フィリピの信徒への手紙1:6)
神は人間だけをご自身に似せて造られた。その創造の業にはある目的があった。その目的とは、神の栄光を増し加えるということである。神は、神を信じる人々をキリストに似た者にするために働きかけ、栄光のからだへと変えられる。教会に集まるキリスト者の働きの目的は、イエス・キリストに倣うことによって、神の栄光を表すということである。しかし、その働きを完成させてくださるのは、神ご自身である。
キリスト者の信仰指針
キリスト者は、生活の中でキリストを表していくべきである(第二コリント2:14-17)。キリスト者の生活は教会生活と社会生活に分けられる。教会生活において、礼拝と交わりを通して神の御心を悟り、社会生活において、神に仕えるように人に仕えて生きていくのである。人に仕えることは2つの点が挙げられる。
①愛をもって人に仕える
「 だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。これこそ律法と預言者である。」マタイによる福音書 7:12
②人を自分よりも優れた者とする
「 何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、 めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい」。フィリピの信徒への手紙 2:3-4
キリスト者は、イエス・キリストがなされた真の徳を心から実践できるようになるまでに、聖霊によって人格が変えられていくのである。キリストに似る者へ造り変えられるのは、私たちの力や決意によるものではない。私たちの力や決意で変えられたとしても、それは一時的で外側の部分である。神を私たちの中枢とし続けるには、生活パターン、動機を変えることであり、それは私たちを召してくださった神への信頼から生まれる。「御子にこの望みをかけている人は皆、御子が清いように、自分を清めます。」(ヨハネの手紙一3:3)の御言葉は、聖霊、私たちに内住され、内側から継続的に変えてくださることによって実現するのである。聖霊は私たちを執り成して、イエス・キリストに似る者へと変えられていく働きを止めることなく続けてくださる。私たちはすで神様によって神の子と見なされ、神の子として受け入れられている。すでに神の子とされたという希望を持つ者は、この地上の生涯の歩みにおいて、キリストに似た者となることを目指して歩み出すのである。
地上での歩みにおいて、キリスト者が気を付けなければならないことがある。それは、Worldly ChristianとWorld Christianの違いについてである。世的キリスト者Worldly Christianは自己中心的でme-firstの信仰を持つ者である。自分自身の祝福だけを求めており、自分の目的のために神を利用する者である。しかし、真のキリスト者はWorld Christianを目指すべきである。自分の人生の最優先課題を、常に世に向けて毎日実践して生きていく者である。強制されてではなく、聖霊の導きによって喜びをもって献身する人生である。その喜びを第一にするJOY-firstの人生とは、イエス・キリスト(Jesus)、隣人(Other-You)に第一にして仕えるJesus-Other-You- firstの人生なのである。
JOY-firstの人生を実現させるためには、①信仰によって、②教会において、展開される必要がある。①信仰によって、つまり、聖霊が介入してくださることによって実現するのであって、人間の力や努力でできることではない。人間は弱い存在であって、自らの力でその人格をキリストの徳の高さにまで到達させることはできない。しかし、キリストが内住され、聖霊の力によるとき、自ら到達することができるのである。そして、②個人の倫理としてではなく、教会の交わりの中で実現していくのである。
教会活動
教会とは、世の救いのために人間に与えられた神の賜物である。世に対する教会の責任を強調した神学者の一人にカール・バルトがいる。彼は「世のための教会」という標語で表される「派遣の教会論」を展開した。彼によれば、祝祷は礼拝の終わりの合図ではなく一人ひとりが主の証人として世に派遣されていく始まりの合図である。世のための教会とは第一に宣教し伝道する教会のことである。(『カール・バルトの教会論』)。
「伝道」とは「御言葉に聞く教会を形成しつつ、福音を地の果てまで宣教する」ことである(1995年9月日本基督教団常議員会による決議)。信教の自由が保障されている日本では、諸宗教は、伝道活動によって自由に国民の中に根をおろすことが認められている。その反面、宗教の自由競争も示唆している。キリスト教会は伝道活動によって、自分たちの存在価値を表現していかなければならない。その伝道活動とは、自分たちの世界を広げることではなく、健全な日本社会を支える社会的奉仕である必要がある。
① 伝道する教会 (Saving church ) 「神と共に歩む教会」
Team (南町田教会)- Praise 礼拝と讃美
Team(南町田教会)-Spirit キリストの無償の愛(教会・みぎわホーム・上溝家庭集会)
Team(南町田教会)-Work 伝道の働き(主日礼拝・祈祷会 CS礼拝・英語子供礼拝 アロマアカデミー・教育・福祉)
教会は、第一に神に礼拝を捧げる場として、信仰者の共同体を形成する。その上で、教会員が相互に信仰の証を語り合い、教会の内外でキリストの無償の愛の精神を生かす。その精神は、伝道の原動力となり、第1・2・3(韓国語・英語・日本語)主日礼拝と子ども英語礼拝、みぎわホーム朝礼拝と祈祷会、枝々の働きに展開されていく。
② 教育する教会 (Training church,) 「神と人と共に歩む教会」
Team(南町田教会)- Prayer 礼拝・祈祷会の祈り
Team (南町田教会)-Education 聖書教育(大人と子どもの英語礼拝・壮年会・婦人会・青年会・晩ご飯会)
Team(南町田教会)-Networking オンライン伝道(教会のホームページ・YouTube)
教職によって執り行われる説教・礼拝・洗礼式聖餐式の礼典執行や、讃美歌の指導、牧会活動等々は、すべて教会教育である。礼拝(説教・讃美歌・聖餐式・讃美礼拝・成人科・CS・CS英語礼拝・国際礼拝・みぎわホーム・家庭集会)において明かされる福音の理解は、すべての教会活動の根幹である。役員の教会活動も、年代別の各グループ活動、委員会活動もキリスト教会という信仰共同体が互いの成長をめざして行っている教会教育であるといえる。
教会教育は、真の交わりをめざすキリスト者共同体で全うされる。教会は、一人の人間をかけがえのない人格として受け止め続ける場である。その業は、祈りと聖霊の導きなくしては、ありえない。教会における信仰教育とは、教理や聖書についての正しい教えを習得するということに加えて、聖書に親しむ日々の祈りの中で神の御声に耳を傾けるという生活実践を身に着けていくことを目指すのである。近年では、午後の「教会学校」の礼拝が、「大人と子どもの英語礼拝」となり、子どもから大人まで共に礼拝者として参加する形になった。その礼拝の様子は、YouTubeでも配信されており、今年度もキリスト教主義学校、またキリスト教教育の教材として広く用いられるような発信の仕方を検討していく。
③ 福祉ある教会 (Welfare church,) 「人と共に歩む教会」
Team (南町田教会)- Service みぎわホーム礼拝、アロマアカデミー、みぎわホーム後援会・音楽と癒しの時・寄付活動・被災地支援
毎朝のみぎわホーム朝礼拝 (8:30)では、伝道を目的として福音を語るのではなく、参加者が間接的に福音に触れられることを目指している。10分間という短い時間の中で、祈り、讃美歌を歌い、御言葉を読み、メッセージを聞く。そして、礼拝の部屋にはアロマディフューザーを設置し、高齢者の認知症に効果的なアロマセラピーを実施している。
教会は、それぞれの国籍、人種、性別、職業が違ったとしても主にある家族である。身寄りのない高齢者であっても、孤独から守られ、神の愛に触れられて平穏に生活を送ることができるように支えるべき家族である。「お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。」マタイ25:35-36の通りに実行するためには、何が本当に必要かを洞察する愛の感受性と、具体的行為が必要とされる。教会はそれらの働きを地域福祉の実践として積極的に担う使命がある。
地域福祉の具体的な実践として、南町田教会は昨年度に引き続き今年度もみぎわホーム後援会への寄付金による支援を継続する。また、町田市内、神奈川県の福祉施設への寄付活動をはじめ、パートナーシップの締結、福祉事業の場所の提供など、地域社会に密着した教会の働きを目指す。また被災地への物質的支援、ボランティア活動も検討し、キリスト教会としての先駆的な福祉の在り方を目指す。
年4回季刊誌『教会と福祉 教育 伝道』を発行。
アロマアカデミー;西田牧師が講師としてアロマアカデミー牧会公開講座を行う。
アロマオイルと精油の特徴や効果・効能などを講座ではた必要な知識と祈りをもってすすめる。
夕食会
毎週16~20時。 食事を通じて分けられなかった内容を信仰学習する。
(指導 長内妙子先生)